【動画解説】タンクの酸洗いについて解説!よくあるトラブルと当社の酸洗いのポイントを解説!
タンクの酸洗いとは?
そもそも酸洗いとは?
酸洗いとは、その名の通り「酸」の化学反応を利用して、金属表面に生成された酸化スケール(錆、黒皮、溶接焼け)を化学的に溶解・除去する表面処理技術です。
物理的に研磨するのではなく、化学の力で表面を清浄にし、材質本来の性能を最大限に引き出す、非常に重要な工程です。
タンクで酸洗いが必要となる理由
タンクの酸洗いトラブルと専門的な対策
酸洗いの仕上がりは、製品の美観だけでなく、その後の耐食性に直結します。特にタンクのような大型製品の場合、トラブルが発生すると修正が困難になるため、原因を正しく理解し、対策することが不可欠です 。
「白っぽい変色」の原因と対策(過酸洗)
- 現象: 表面の光沢がなくなり、白く曇ったようになる。チョークの粉を吹いたような状態に見えます 。
- 原因: 主な原因は「過酸洗」です 。処理時間が長すぎたり、酸の濃度が高すぎたりすると、スケールだけでなく母材のステンレスまで過剰に侵食(エッチング)されてしまいます 。その結果、表面が微細に荒れて乱反射を起こし、白く見えます 。また、水洗いが不十分で、酸の成分が乾燥・析出して白くなるケースもあります。
- 対策:
「黒っぽい変色」の原因と対策(スマット)
- 現象: 表面に黒いススやシミのようなものが付着し、拭っても取れない状態です 。
- 原因: これは「スマット」と呼ばれる残留物です 24。酸洗い時にステンレスに含まれる炭素(C)やケイ素(Si)などの不溶解成分が、黒い微粒子となって表面に残留することで発生します 。特に水洗いの水圧が低いと、この微粒子を除去しきれずに残ってしまいます。
- 対策:
当社のタンク酸洗いの工夫とポイント:大型設備をよみがえらせる技術
① 大型タンクを扱う難しさへの対応
大型タンクは重量があり、形状も複雑なため、薬液処理の難易度が飛躍的に高まります。
- 最適な処理姿勢の決定: 薬液が偏ってムラやシミが出てしまうことを防ぐため、吊り方、角度、排水方向を慎重に見極めます。現場では、製品の構造を理解した上で最適な処理姿勢(傾き)を決定し、液の滞留を防ぎます。
- 西日本最大級の設備: 当社には、西日本最大級の酸洗槽(13m対応)があり、長尺パイプや大型構造物であっても、浸漬法による均一な酸洗い処理が可能です 。
② タンク内面処理に活きる職人の技術
タンク内部の酸洗いは特に難易度が高い工程です。狭い空間に薬液を循環させ、内壁全体を均一に処理する必要があります。
- 時間・温度・濃度の厳密な調整: 外部からの目視確認が難しいため、職人が過去のデータと経験に基づいて、薬液の反応を見極めながら、時間、温度、濃度をミリ単位で調整します。
- 「中も外も同じ品質に仕上げる」: この均一な仕上がりへのこだわりこそが、光伸産業の強みです。
③ 安全と環境への配慮を最優先
酸洗いは強力な化学薬品を使用するため、安全と環境への配慮が不可欠です 。
- 徹底した中和・排水処理: 大型タンクでは薬液量も多くなるため、環境への配慮を第一に考えます。
- 排水処理組合員としての責任: 当社は排水処理組合の一員として、使用後の薬液は安全・確実な中和工程を経てから排出しています 32。作業者の安全確保のための厳重な保護具の着用はもちろん、周辺環境への影響を最小限に抑えるよう徹底した管理を行っています 。
当社のタンク酸洗い事例
こちらはステンレス製箱型タンクです。サイズは3600×2900×H2100です。








